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業績アップのコツ(その2;ネガティブ人間ならこの方法で)

さて皆さん、前回に引き続き、業績アップのコツについて。

 

業績アップのコツ(その1)の記事にも書いたように、そもそも
自分(自社)をバージョンアップさせるにはどうしたら良いのか、ということを
出来るだけ詳しく具体的に書いているのがこのシリーズです。

 

自分(自社)をタイプ別に分析し、そこからどうしたら良いのか考えるので
まず、分析材料として、とある会社の成績表を登場させていましたよね。

 

 

そして、こんな経営成績表を見て、人それぞれ「最初の反応」が違っていて、
大まかに言って、この3つのタイプがあるという話をしました。

 

 

ではさっそく続きをお話しましょう。

 

~~**~~**~~**~~**~~**~

 

【6】いつも最初はネガティブな落ち込み屋さん

 

このタイプの人について、さっきの経営成績表と一緒に
改めて見てみましょう。
↓  ↓

 

見ての通り、この人、真っ先に「良くないところ」を見つけてしまう人です。

 

この会社、「赤字の金額が増えてしまった」というところが良くないですよね。
そういう良くないところを真っ先に発見して、落ち込んでいます。
まずは改善すべき点を見つけるというのは、それ自体はとても素晴らしいことです!

 

でもこの会社の社長さんが、ずっとこんな風に「落ち込み屋さん」のままだと
この会社はダメになってしまうと思いませんか?

 

だって、ただ単に落ち込んで、どうしようどうしようと言っているだけでは
何も状況は変わらないじゃないですか。前に進みませんよ。

 

サラリーマンの場合におきかえて言うと、こんな感じです。
「ミスや間違いの数が増えてしまったので、新しい仕事を引き受けるのが怖くなった」

 

受験生の場合におきかえてみましょうか。
「悪い点数をとってしまったので、次からのテストを受けるのがいやになった」

 

前回同様、ちょっと強引なたとえで恐縮ですが
物事をとらえる時にまず、「否定」から入ってしまう人が陥りやすい状態では
ないでしょうか。

 

じゃあこの人。

 

そもそもなぜ最初に落ち込んでしまったかというと、
もちろん、経営成績表のこの部分に注目したからですよね。

実はその発想こそ、名経営者たるべき条件の1つです。

 

単に売上が伸びているからと言って喜んでいません。
結果としての「利益」が出ておらず、 むしろ赤字幅が拡大しているという、
この経営成績表から読み取るべき メッセージを、いち早く読み取っているのですから。

 

なので、最初にネガティブな落ち込み屋さんになっているからといって
悪くありません。むしろ、落ち着きと冷静さがあって良いことです!

でも、欠点を発見してため息ついているだけでは前に進みません

 

 

【7】落ち込み屋さんの取るべき「次のリアクション」

 

では、この「落ち込み屋さん」は次にどうしたら良いでしょう?
前回の記事を読まれた方はすぐわかりますよね。これです。

 

最初に落ち込んでもいいから、その「落ち込み」から脱出して
「なんでこうなったのかな?」という「考える人」になればOK

 

では、その「落ち込み屋さん」が「考える人」になるきっかけって
何でしょう?
やはり、それは自分(自社)の成績をこんな風に見たときじゃないでしょうか。

 

 

やはりこの人も「最初はいつも鼻高々さん」と同じで、目の前に与えられた
情報の一部しか見ていなかったから、必要以上に落ち込んでしまったりするのです。

 

全体を見て、どうしてこういう結果になったのか、「嘆く」のではなく
「考える」ことをしないと進歩しません。バージョンアップしません。

 

… え? 見つけた欠点を潰していけば、赤字から脱出できるんじゃないかって?
そうかもしれませんが、こういう事態になると、もったいなくないですか?

 

無駄な出費をおさえて赤字を解消することが出来れば大変素晴らしいことです。
でも、自分(自社)の強味って、努力して育てていかないと時間が経つうちに
輝きを失ってしまって、強味が強味でなくなってしまうかもしれませんよ。
今はそうでなくても、変化の激しい時代なのですから!

 

せっかくの長所、輝いているうちに着々と育てていきましょうよ。
そしてこんな調子で長所を伸ばし、短所を潰し続ければ最高です。

 

ちなみに、前回の記事でも触れましたが、実はこの「落ち込み屋さん」が
「考える人」になったとしても、さらにその次に「×××さん」にならないと
この理想形(長所伸ばし短所叩く)には到達できません。

それはこのシリーズの最終回にまとめて触れます。

 

問題は、この人がずっと「落ち込み屋さん」のままで、いつまでたっても
「考える人」にならない場合です。

 

 

【8】マイナス気分から脱出できない「落ち込み屋さん」への処方箋

 

改めてもう一度、この経営成績表と向き合ってみましょう。

 

前回の記事でも触れましたが、臨時的な出費もないのに、
このような成績になってしまった場合。
それは「そもそも、普段のお金の使い方に問題がある」ということになりますよね。

 

普段からの姿を改めて見直さないといけないというときに、
いつまでも落ち込んでばかりで冷静に「考える人」にならない、
なるのが遅いというのは大変危険なことです。

 

ではなぜ、「考える人」への切り替えが遅くなってしまうのでしょうか?

 

1つ考えられるのは、そういう人は「前を向かずに横を向いてしまう」からでは
ないでしょうか?

 

経営成績が落ち込んでいる…。
  ↓  ↓  
他の人(他社)は調子よさそうなのに、なんで自分は出来ないんだろう…。
  ↓  ↓  
何か自信なくなってきたよぉ…。能力ないのかな、自分…。(へこむ。)

 

他人は他人、自分は自分。
そう心に決めて、自分は自分の道を一歩ずつ前に進まないといけません。
それなのに、いつまでも他人と自分を比べて落ち込んでいる状態から
脱出できない時は、どうしたら良いでしょう?

 

…  少しでもいいから、思い切って違う環境に身をおいてみませんか?

 

「落ち込み屋さん」の場合、ミスをしている、何かマズいことに
なっているという事実を 認めてしまうと、まるで自分自身そのものを
否定されてしまったかのように 強いストレスを感じてしまうのではないでしょうか。

 

それって、「何でそんな失敗をしたのか!お前は馬鹿か!」 などという、
失敗やミスを指摘するときに人格の部分までけなしてしまうような 人に
囲まれている(囲まれてきた)からではないでしょうか。

 

自分を見つめるには、「問題点がある」=「馬鹿なやつ、ダメなやつ」 などと
業績(成績)の問題と、人格の問題とをごちゃまぜに評価されてしまうような
環境から物理的・精神的にいったん離れることが大事では ないでしょうか。

 

離れることが出来て初めて、スタート地点に立てます。
スタート地点に立ったら、まずは面倒くさがらずに根性入れて最後まで
物事を最後まで成し遂げることです。(重要)。

 

そもそも、何度も同じ間違いをする、何をやってもダメだ…などという人は
無意識のうちに、地道な努力から逃げていませんか?

 

例えば、テストで90点だったときって、間違えた10点分について
「これはケアレスミスだったからしょうがない」 なんて思いませんよね。

 

ケアレスミスをしたのは、計算過程をきれいに書かなかったからだとしたら、
普段から計算過程をきれいに整理して書く癖がついていないということ。

 

であれば、同じような問題、同じような計算を数多くこなして、
「きれいに整理して書く癖」を見につけるという地道な方法が一番良くないですか?

 

そう。ダメな人だから出来ないのではないのです。
問題点を具体的に、かつ冷静に見つけてくれる人に出会わなかっただけです。
そしてその問題点を大事なことと受け止め、課題を最後までやり切ったという
経験に乏しいだけです。

 

ゆっくりで良いので、「長所を伸ばし短所を叩き潰す」という
ゴールに 向かって進んでいきましょう! (^^)/

 

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さて、次は「最初の反応」がこうなるタイプの人について話しましょう。

 

この人、最初から全体像をつかむ力があるので、一番、
業績アップというゴールに近そうな人ですよね。

 

でも、実はこういう「考える人」ならではの、陥ってしまいやすい
失敗があると思いませんか?

… 続きはまた次回で。(^^)/