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手元にお金がないのに利益がある?

皆さんこんにちは。紅葉がきれいな季節になりましたね。
さて、本日はかなり頻繁に質問される、このテーマ。

 

「手元にお金がないのに利益出てますってどういうこと?」

 

以前もこのテーマで記事を書いたこともあるのですが、
あまりにもよく質問されるので、このテーマは再登場させました。

 

話を分かりやすくするために、あえて極端な例を挙げてみます。

 

 

なぜ「ズレる」のでしょう?

 

それは通帳の取引をよく見てみると謎が解けます。
例えば、こういうことが起きているからです。

 

 

お金が出ていったからといって、ただ自分の電子マネーにチャージしただけ
(最近よくあります)なら、それは事業の経費ではありません。

 

仕事で使うカードで皆の食事代をいったん払って、同席した人から
2,000円ずつ現金でもらっていた…などという場合なら、その時の
カード引き落とし額は全部経費ではないですよね。

 

このように、“お金は出ていっているが、それは事業の経費ではない
ものが重なるとこうなります。
↓  ↓  ↓

 

 

この状態で、税金はどうやって計算されるのでしょうか?

↓  ↓  ↓

 

 

 

 

これは事業を行っている以上、多かれ少なかれ起こる現象です。

 

では、なるべく「手元資金=利益」という状態にしたかったら?

 

経費にならないようなお金の支払いは、なるべく仕事用の口座とは
別の銀行口座から行うようにすればよいのでしょうか。

 

ただ、仮にそうしたとしても、こんな場合はどうします?

 

 

事業に関係のある「去年の売上代金回収」や、「借入の元本返済」でも
税金を計算するもととなる利益の計算には入ってきません!

 

だって、「去年の売上」は去年の税金を計算するときに既に
利益へのプラス要素として考慮されているので、今年に改めて
プラスする必要はありませんから。
(※利益は“発生ベース”で計算されるルールです。)

 

それに借金して手元にお金が増えたからって、それは売上でもなんでも
ないのと同じく、その借金を返すときも経費でもなんでもないわけです。

 

よって、この通帳は事業に関係があるお金の出入りだけ!と
決めたとしても、やっぱり手元資金の残高と利益は一致しないことが
ほとんどなのです。

 

特に個人事業主さん。一致しませんよね…。

 

 

 

なぜかという事を全部、私がここで解説しきってしまうと
面白くないので、あえて上記に図だけ載せて、今日は
ここまでにしておきます。(^^)/
(※文章を長すぎるものにしたくないというのもありますが。)

 

それでは皆さん、良い週末を。