5秒で言うと「売れた分しか経費にできないから」です。
これでもう全てが分かってしまった人は、今日の話は読まなくてもいいです!
これだけじゃ分からない人は、すぐ読めるので今日のブログを読みましょう。
【パターン1】完売御礼!
こんな時、もうけ(利益)はどうやって計算しますか?
正解はこちら。
↓ ↓
大人なら誰でもわかるような計算、でも実際の商売ではこうはいきません。
仕入れた商品は「売れ残り」が発生するのが一般的。
【パターン2】年度末に売れ残り発生!
この場合のもうけ(利益)はどうやって計算しますか?
次のうちどちらかが「正解」です!
正解はこちら!!
これが「売れた商品の分しか経費にできない」という大原則です。
数字にすると、より実感できますね。
図と一緒にもう一回、確認しましょう。
この「利益300」という数字に、税金がかかります。
実際は仕入れに使ったお金が500もあるのに、です。(重要)
これを見ると「手元にお金がないのに在庫のせいで税金増える!」と
いうのがよく分かりますよね。
じゃあ、在庫ってそもそも「損する」存在なのか??というと…
違います! 次の年に売れれば「もうけ」になります。
【パターン3】去年の在庫が次の年にさばけた!
こんな風に、次の年に売れた在庫はちゃんと売り上げから差し引けるんです。
もちろん、今年の売れ残りというのも数えないといけませんが、こうやって
毎年そんなに大差なく、在庫がさばけていけば商売として安定していると
いえるでしょう。
※文字で書くと簡単ですが…これが本当に難しく悩ましい!!
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(余談ですが) 実際の決算書では、こんな風に書かれている!
ここで皆さんがいつも税務署に出している「決算書」をぜひ見てみて下さい。
年度初めの在庫も、年度末の在庫のことも、ばっちり書いてますよ。
期首商品棚卸高 = 年度初めの在庫(つまり去年の売れ残り)
期末商品棚卸高 = 年度末の在庫
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ここまで読むと、売上総利益という部分の金額がマイナスになっているのは
かなり「変」だし、何かがおかしいということに気づきますよね?
だって、もう一度この図を見てみて下さい。
こんな風に「売れた商品の原価」だけを経費に入れるというルールなので
それでもこの場合の利益がマイナスになるということは、次のうちどちらかの
ヤバい事態が起こっている!ということです。
↓ ↓ ↓
(原因1)在庫の数え方が間違っている
(原因2)仕入れ値より安い値段で売ってしまった(原価割れ)
さて、ここから先は経営者としての熟考タイム。
お手元の決算書を見て、問題がないかどうかじっくり考えましょう。
1人で考えると迷走しそうなら、私達のような税理士と一緒に考えましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。