こんにちは。 毎日暑い日が続きますね。
今日は、こんな話。 (※例によって、ざっくばらんな、おおまかな話です。)
例えば、モノを仕入れて売っている店を想像してみて下さい。
お店に残っているお金は50円しかない。
それなのに、「150円の利益が出ています。」 と言われた。
何でこういうことになるのか、お分かりでしょうか。
それは、今の制度は下記のようになっているからなんです。
手元に残っているお金 = 利益 と考えるのではなく、
その店の “経営成績” = 利益 と考える。
では、もうちょっと具体的に見てみましょう。例えば、こんな場合。
↓ ↓ ↓
こういう場合、利益はいくら出てるか分かりますか?
( ※ 人件費などの仕入以外の経費はこの際、考えないと仮定。)
これはすぐに分かりますよね。 正解はコチラ。
でも、こんな場合だったら、どうします?
↓ ↓ ↓
ここで、「 商品を5個、仕入れたことには変わりないんだから、経費も5個分!」
と考えてしまってはいけないのです。
確かに、その商品の仕入れ代金は既に払っているので、「 お金 」 としては
商品5個分、かかっています。
でも、実際に売れたのは3個。ですから、その年の 「 経費 」 にできるのも、
3個分の仕入れ代金だけなのです。
よって、決算書(※)を作るときは、こんな書き方をします。
(※)実際には、この図のような用語は用いません。ここでは説明のために普通の言葉を用いています。
ここで、上下の図の「 利益 」 に注目してみて下さい。
5個売れた時は5個分の利益、3個売れた時は3個分の利益、に
なっています。
そして、こうして計算した「 利益 」 から、人件費や家賃などの他の経費を
差し引いて、その残りに税金がかかるのです。
ですから、売れ残り(在庫)がいくらあるのか、年度末には必ず数えて
おかないと 正しい決算書が作れないことになってしまうので注意して下さい。
☆手元に残っているお金が50円でも、決算書には 「150円の利益」。☆
長くなりましたが、お分かりいただけましたでしょうか。
なお、お金と利益が一致しない理由は他にもあるのですが、それはまた、
改めて御紹介したいと思います。
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上記の例で、その次の年の事を考えてみましょう。
↓ ↓ ↓
こんなときは、こうなります。
それでは、また次回。