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年末調整!準備するもの、しないもの

11月になると、税務署からこんな感じの大きめの封筒が届きます。

この封筒に入っている書類、実は国税庁ホームページからダウンロードできるんです。
(※参考:令和7年分 年末調整のしかた

なので、この封筒届いたからといって、慌てて税理士にすぐ渡す必要はありません!
そろえて欲しいのは、主にこういう書類です。

【目次】
1.扶養控除申告書
2.前の職場からもらった源泉徴収票
3.自分で払った国民健康保険や国民年金の領収書や証明書
4.自分で払った生命保険や地震保険の証明書
5.その他(401K、住宅ローン控除など)
6.年末調整では「出さないで下さい」という書類

色々とあって大変そう!なんですが、大事なことなので順番に見ていきましょう。

1.扶養控除申告書

こういう書類です。見たことある人は多いはず!
  ↓ ↓ ↓

何で扶養家族もいないのに出すのかって言わないでくださいね。
日本全国この同じフォーマットに、住所や氏名などの個人情報を書いてもらうと
いうことが大事なんです。もちろん、家族の情報も大事ですが。

【参考:扶養控除申告書の疑問シリーズ 動画】
▶ 扶養家族もいないのに出すという謎
▶ 仕事かけもちの場合
▶ 扶養家族って子供だけ?
▶ ひとり親の場合

※令和7年度は動画撮影時と扶養に入るための所得の条件などに変化があります。
 上記動画は「扶養控除申告書」の基本的な理解のためにご活用下さい。
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2.前の職場からもらった源泉徴収票

年度の途中で入社した人が、前の職場からもらってる書類です。
※ここでいう「年度」とは1月1日~12月31日のことです。
  ↓ ↓ ↓

勘違いしないでほしいのですが、これが2025年度の年末調整という場で
必要なのは「中途入社」で、前につとめてた職場がある人ですよということです。

(例)・2025年4月に、前の勤め先を辞めた
   ・2025年7月に、今の勤め先に入社して今も働いている

同時進行で2つ以上の職場をかけ持ちして、お給料をもらっている人は
そもそも、もう1つの職場を退職したわけではないので、10月や11月に
こんな「今の年度の」源泉徴収票という書類をもらっているはずはありません。

年末調整って、確定申告の簡単バージョンみたいなものですし、
年末調整したとしても、あとで自分で確定申告すれば「上書き保存」される
効果があります。

なので、同時進行で2つ以上の職場をかけ持ちしている人や、副業のある人は
1つの職場で年末調整してもらっても構いませんが、自分でしっかり
確定申告はしましょう!

そうじゃなくて、中途入社で就職して「前の職場」が2025年度中にあったと
いう人は、絶対にこの源泉徴収票という書類をもらって下さい!

でないと、1月~12月の「正確な年収」の金額がわからないんで、
年末調整という計算そのものができないことになるのです。
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3.自分で払った国民健康保険や国民年金の領収書や証明書

自分の分はもちろんですが、生活費を同じ口座や手元資金から払って生活して
いるような家族(※)の分も払ってあげたということであれば、自分の年末調整で
使えます。(※同一生計という言葉でよく説明されています。)

※今年度の実物ではなく過去年度のものを一部加工して見本として表示しています。

これについては「実際に払ったのが1月~12月の間」ということが大事です。
例えば2024年度(令和6年度)って書いてあっても、それを払ったのが2025年なら
2025年度の年末調整の計算に入れます!
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4.自分で払った生命保険や地震保険の証明書

これも自分の分だけではなく家族の分も払ってあげたということであれば、自分の
年末調整で使えます。

ただし、生命保険料の場合は「同一生計」という条件ではなく、
保険金又は年金の受取人が本人又は本人の配偶者や親族(個人年金保険料に
ついてはては親族を除きます。)だけであるかどうか、という条件に
なっています。
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5.その他(401K、住宅ローン控除など)

上記のほか、代表的なものがこれです。住宅ローンは最初の年は年末調整ではなく、
自分で確定申告しないといけないので2年目以降の人が対象になります。
401Kについては、よく「年末調整に証明書が間に合わない!」ということがありますが
その場合はご自身で確定申告すれば大丈夫です。

※上記、国税庁サイトより引用したものです。
 実際は自分で数字を記入する必要があります。

※今年度の実物ではなく過去年度のものを一部加工して見本として表示しています。

繰り返しになりますが年末調整って、確定申告の簡単バージョンみたいなものです。
年末調整したとしても、あとで自分で確定申告すれば大丈夫なので安心して下さい。
なっています。
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6.年末調整では「出さないで下さい」という書類

上記では年末調整に必要とされる主なものをご案内しましたが、実は
年末調整では対応できないような書類、つまり、自分で確定申告するときにしか
使えないような書類もありますので注意しましょう。

典型的なものとしては、こういうものです。
・医療費の領収書
・ふるさと納税の証明書や領収書

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いつもより長い記事になりましたが、最後までお読み頂いてありがとうございました。



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