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青色申告って、要するに何なの?

皆さん、こんにちは。まずは、今回の台風8号の被害により被災された地域の
皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

 

さて、今日は開業したばかりの皆様からホントによく聞かれる、この質問。

 

     「 青色申告って、要するに何なの?? 」

 

こう聞かれると、私はいつもこんな風に答えています。

 

 「 きちんと決められた通りに帳簿をつけて、確定申告することですよ。」

 

… それだけ?と言われそうですね。でも、一言で言って下さいとなると、
こう答えるしかありません。

 

じゃあ、何で巷の人々は皆、口をそろえて 「 青色申告した方がいいよ! 」
っていうんでしょう。

 

    それはね。

 

きちんと帳簿をつけたことに対する、いろんな特典があるからです。
では、その 「 特典 」 とは何なのか、主なものを2つ御紹介しましょう。

 

 

 例によって、分かりやすさを優先していますので、 詳しい説明は省略している部分があります。

 

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<< 特典その1 >>  経費に “ ゲタ ” を履かせてくれる。

 

税理士の私が、こんな言い方するのも変かもしれませんが、
こういうイメージで捉えてもらった方がいいかなと思いまして。。。(^_^;)

 

だって、青色申告じゃない人は、こんな風に税金を計算するでしょう。

      ↓  ↓  ↓

  売  上   ☓☓☓

  経 費 △ ☓☓☓

  利 益   ☓☓       → この利益を出発点に税金を計算します。

 

 

でも、青色申告しますという届出をした人は、こんな感じになるのです。

      ↓  ↓  ↓

  売 上         ☓☓☓

  経 費       △ ☓☓☓

  青色の人の特典 △   ☓☓

         利 益    ☓☓    → この利益を出発点に税金を計算します。

 

 

この 「 青色の人の特典 」 ですが、正式には青色申告特別控除といいます。

△10万円、というタイプと、△65万円、というタイプがあります。

 

 

 

<< 特典その2 >>  今年の赤字、次の年以後3年間の黒字と相殺できる。
(※ 法人なら9年間にわたって相殺できる。)

 

開業したての年って、設備投資や広告費やらで、赤字になりますよね…。
なので、

 

     「 青色申告しなくたって、どうせ赤字なんだから関係ないじゃん。」

 

と思う人もいるかもしれません。

 

でもね、例えば開業した次の年に黒字になった場合に差がでますよ。
開業した年に 「 青色申告 」 じゃなかった人はこうなります。

      ↓  ↓  ↓

  初年度の赤字 △100

        ↓  

  翌年の売上     300

  翌年の経費   △ 100

  翌年の利益(黒字) 200

 

 

でも、最初の年に 「 青色申告 」 にしていた人はこうなります。

    ↓  ↓  ↓

  初年度の赤字 △100

        ↓  

  翌年の売上        300

  翌年の経費      △ 100

  青色申告の特典   △ 65

  初年度の赤字     △ 100

  翌年の利益(黒字)    35

 

    ※実際には、不動産所得や給与所得など、他の種類の所得と相殺してから、「前年以前の
損失」が登場するのですが、ここでは分かりやすくするためにその説明は省略しています。

 

ね、おトクでしょう。個人事業なら3年、法人なら9年。

年度をまたいで、赤字の繰り越しができるんですよ。

 

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他にも、家族に給料はらう時や、銀行融資を受けるときなど、色々な場面で
おトク感があるのが、青色申告です。

 

今すぐ青色申告にしたい! って??

 

それなら、届け出書類を作って、その書類の提出期限までに、お住まいの地域にある
税務署へ提出しましょう。

 

提出期限、国税庁のHP等でしっかり確認しましょうね。
年の途中で開業したなら、開業日から2か月以内に書類を出しましょう。

 

    ( 例; H26年7月10日に開業した人 → 9月10日までに届出書提出!)

 

それでは、今日はこの辺で。(^_^)/